停電時の対応早見表
※詳細は本文をご確認ください
停電発生〜復旧まで:やることの全体像
今どのフェーズにいるか確認して、該当する操作を行ってください
PHASE 1
停電が起きたら
落ち着いて分電盤の状態を確認。自立運転用コンセント(非常用コンセント)の場所を把握する。
PHASE 2
自立運転モードに切り替える
ブレーカーOFF → パワコン停止 → 再度運転ON → 自立運転用コンセントに家電を接続(最大1,500Wまで)
※ 日中(発電中)のみ操作可。夜間はこの操作はできません。
PHASE 3
停電中:電気を使う
壁のコンセントは使えません。非常用コンセントに延長コードを繋いで使用。消費電力の合計が1,500Wを超えないよう注意。
※ 天候の変化で電力が急に落ちることがあります。医療機器は接続しないでください。
PHASE 4
翌朝:再起動が必要
日が沈むと自立運転は自動停止。翌朝、日が昇っても自動では再開しません。引き続き停電中であれば、もう一度切り替え操作を行ってください。
PHASE 5
停電が復旧したら
機器のプラグを抜く → パワコン停止 → ブレーカーON → パワコン運転ON。連系運転ランプが点灯すれば復旧完了。
※ 戻し忘れると売電ができなくなります。必ず連系運転に戻してください。
台風や地震で突然の停電。
太陽光発電を設置しているのに、電気が使えない—そんな経験はありませんか?
実は、太陽光発電は停電時でも電気を使えます。
ただし、多くの機種ではパワーコンディショナー(パワコン)を「自立運転モード」に手動で切り替える必要があります。
この操作を知らなかったために、せっかくの太陽光発電を活用できなかったという声は少なくありません。
この記事では、停電発生の瞬間から復旧後の操作まで、時系列に沿ってわかりやすく解説します。
台風シーズン前の備えとしても、ぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
- 停電が起きたときに最初にやるべきこと
- パワコンを自立運転モードに切り替える手順
- 停電中に使える家電の目安と注意点
- 翌朝の再起動が必要な理由
- 停電が復旧したあとの操作手順
- 台風シーズン前にやっておきたい準備
停電が起きたら:まず確認すること
停電が発生したら、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。
太陽光発電は、停電が起きると安全装置が自動的に作動し、パワコンの運転が停止します。これは、停電中に電気が送電線に逆流して復旧作業員が感電するのを防ぐための仕組みです。
つまり、停電した瞬間から太陽光発電は自動的に止まっています。電気を使うためには、自分で「自立運転モード」に切り替える操作が必要です。
自立運転用コンセントの場所を確認する
自立運転モードに切り替えたあと、電気を取り出すのは普段使っている壁のコンセントではありません。パワコンの「自立運転用コンセント」(非常用コンセント)を使います。
設置場所は機種や設置状況によって異なります。
- 屋内パワコン:パワコン本体の側面にコンセントがあるケースが多い
- 屋外パワコン:室内の壁面に別途設置されていることが多い(玄関や廊下の足元など)
場所がわからない場合は、施工業者に確認してください。サンオブサンカンパニーで設置された方はもちろん、他社が施工したシステムでもお気軽にお問い合わせページからご連絡ください。
停電直後:自立運転モードへの切り替え手順
日中(太陽光が発電している時間帯)であれば、以下の手順で自立運転に切り替えられます。夜間は発電していないため、この操作はできません。
一般的な切り替え手順(5ステップ)
自立運転モードへの切り替え手順
停電が発生したら、日中にこの手順で操作してください
-
1
主電源ブレーカーを切る(OFF)
家庭の分電盤にある主電源ブレーカーを「OFF」にします。
-
2
太陽光発電用ブレーカーを切る(OFF)
分電盤にある太陽光発電専用のブレーカーを「OFF」にします。
-
3
パワコンの運転スイッチを「停止」にする
パワコン本体またはリモコンの運転スイッチを一度「停止」にします。
-
4
運転スイッチを再度「運転」にする
再度「運転」にすると、自立運転モードに切り替わります。機種によっては数分間のカウントダウン後に起動します。
-
5
自立運転用コンセントに家電を接続する
パワコンの非常用コンセントに延長コードや電源タップを繋ぎ、使いたい家電を接続します。使える電力は最大1,500Wまでです。
機種によっては、リモコンで操作するタイプや、運転ボタンを押してから数分間のカウントダウン後に起動するタイプもあります。
操作方法はメーカー・機種ごとに異なるため、お使いのパワコンの取扱説明書を事前に確認しておくことが大切です。
手動切り替えと自動切り替え
パワコンには、大きく分けて2つのタイプがあります。
| タイプ | 特徴 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 手動切り替え | 上記の手順で自分で操作する必要がある | 太陽光パネルのみの機種、古い機種 |
| 自動切り替え | 停電を感知して自動的に自立運転に移行する | 蓄電池付きの最近の機種 |
設置から5年以上経っている方は、手動切り替えタイプの可能性が高いです。ご自宅のパワコンがどちらのタイプか不明な場合は、取扱説明書で確認するか、施工業者にお問い合わせください。
停電中:自立運転で電気を使うときの注意点
自立運転に切り替わったら、自立運転用コンセントから電気を使えます。ただし、通常の電気使用とは大きく異なる点がいくつかあります。
使えるのは自立運転用コンセントだけ
普段使っている壁のコンセントからは電気が出ません。必ず自立運転用コンセント(非常用コンセント)に、延長コードや電源タップを接続して使います。
使える電力は最大1,500Wまで
自立運転で取り出せる電力は、最大1,500W(AC100V・15A)です。複数の家電を同時に使う場合は、合計が1,500Wを超えないよう注意してください。
停電中に使える家電の消費電力早見表
自立運転で使える電力の上限を確認しましょう
✅ 単体で安心して使える(〜300W)
スマホ充電
約10W
LED照明
約5〜10W
ノートPC
約20〜30W
テレビ
約100〜200W
冷蔵庫
約100〜300W
ラジオ
約5〜10W
⚠ 単体で使えるが同時使用に注意(300〜1,000W)
炊飯器
約300〜700W
洗濯機
約300〜500W
扇風機
約20〜50W
🚫 単体でも上限に近い・超える(1,000W〜)
電子レンジ
約1,000〜1,400W
ドライヤー
約600〜1,200W
エアコン
約500〜2,000W
💡 同時使用の組み合わせ例(安心ライン)
※ 消費電力は製品の種類や大きさによって異なります。上記は一般的な目安です。モーターで動く機器(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)は起動時に大きな電流が流れるため、使用できない場合があります。
スマートフォンの充電やLED照明、テレビ程度であれば同時に使えます。
一方、電子レンジやドライヤーは単体でも消費電力が大きいため、他の家電との同時使用は避けましょう。
天候によって発電量が変わる
曇りや雨の日は発電量が下がるため、使える電力も少なくなります。天候の変化で急に電力が落ちることもあるため、パソコンなどのデータが消えると困る機器の使用には注意が必要です。
接続してはいけない機器
生命に関わる医療機器(人工呼吸器、在宅酸素機器など)は、絶対に自立運転のコンセントに接続しないでください。天候や発電量の変動で、突然電気が止まるおそれがあります。
宮崎・鹿児島・熊本エリアは台風の影響を受けやすく、停電が長時間に及ぶケースもあります。停電中の電力使用は「最低限必要なもの」を優先することが大切です。
翌朝:日が昇っても自動では再開しない
意外と見落とされがちなポイントです。
自立運転モードは、日が沈むと自動的に停止します。しかし、翌朝に太陽が昇っても自動的には再開しません。翌日も引き続き停電が続いている場合は、朝になったらもう一度、自立運転モードへの切り替え操作を行う必要があります。
手順は停電直後と同じです。日照がある時間帯に操作してください。
蓄電池があれば夜間も電気が使える
太陽光パネルだけでは、夜間や悪天候時に電気を使うことはできません。
蓄電池を併用していれば、昼間に発電した電気を蓄えておくことで、夜間や天候の悪い時間帯でも電気を使い続けることができます。蓄電池付きの最近のシステムであれば、停電時の自動切り替えにも対応しているため、手動操作も不要です。
宮崎・鹿児島・熊本は台風の通過ルートにあたり、停電が一晩以上続くことも珍しくありません。蓄電池の後付けを検討されている方は、お気軽にご相談ください(宮崎・熊本・鹿児島対応)。
停電が復旧したら:連系運転に戻す手順
停電が復旧したら、自立運転モードから通常の「連系運転モード」に戻す操作が必要です。戻し忘れると、発電した電気を売電できなくなります。
復旧時の基本手順
停電が復旧したら:連系運転に戻す手順
自立運転のままだと売電が止まります。必ず元に戻してください
-
1
接続中の機器をすべて抜く
自立運転用コンセントに繋いでいる延長コードや家電のプラグをすべて抜きます。
-
2
パワコンの運転スイッチを「停止」にする
パワコン本体またはリモコンの運転スイッチを「停止」にします。
-
3
太陽光発電用ブレーカーを入れる(ON)
分電盤の太陽光発電専用ブレーカーを「ON」にします。
-
4
主電源ブレーカーを入れる(ON)
分電盤の主電源ブレーカーを「ON」にします。
-
5
パワコンの運転スイッチを「運転」にする
運転スイッチを「運転」に戻します。連系運転ランプが点灯すれば、通常運転への復帰完了です。
☑ この4つを確認してください
連系運転ランプが点灯すれば、通常の運転に復帰完了です。
復旧後の確認チェックリスト
- パワコンのランプが通常の表示に戻っているか
- エラー表示が出ていないか
- 発電量のモニターが正常に動いているか
- 自立運転用コンセントに機器が接続されたままになっていないか
復旧後に異常を感じた場合や、操作方法がわからない場合は、無理に操作せず施工業者にご連絡ください。サンオブサンカンパニーは、他社が施工したシステムの点検・ご相談にも対応しています。お問い合わせはこちら。
平常時の備え:台風シーズン前にやっておくこと
2026年6月には、台風6号が宮崎県に直撃し停電が発生しました。九州エリアでは毎年7月〜9月が台風のピークです。「いざという時」に慌てないための準備をしておきましょう。
取扱説明書の場所を家族で共有する
パワコンの操作方法はメーカー・機種によって異なります。取扱説明書をすぐに取り出せる場所に保管し、家族全員が場所を知っている状態にしておきましょう。メーカーのホームページからPDFをダウンロードできる場合もあります。
延長コード・電源タップを用意する
自立運転用コンセントは、玄関や脱衣所付近にあることが多く、電気を使いたい場所とは離れていることがほとんどです。長めの延長コードと、差し込み口が複数ある電源タップを準備しておくと安心です。
施工業者の連絡先を控えておく
設置から年数が経っていると、施工業者の連絡先がわからなくなっていることがあります。設置業者が廃業・撤退している場合でも、サンオブサンカンパニーでは他社施工のシステムについてもご相談を承っています。
宮崎・鹿児島・熊本エリアで11,000件以上の施工実績があるサンオブサンカンパニーなら、さまざまなメーカー・機種に対応可能です。
蓄電池の後付けも選択肢のひとつ
「夜間の停電が不安」「太陽光だけでは心もとない」と感じている方には、蓄電池の後付けがおすすめです。既存の太陽光パネルに蓄電池を追加することで、夜間の停電にも対応できるようになります。
補助金制度を利用できる場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
太陽光発電を設置していれば、停電時でもパワコンの自立運転機能を使って電気を確保できます。
ただし、多くの機種では手動での切り替え操作が必要です。壁のコンセントからは電気が出ないこと、使える電力は最大1,500Wであること、夜間は使えないことなど、事前に知っておくべきポイントがあります。
台風シーズンの前に、取扱説明書の確認と延長コードの準備を済ませておきましょう。操作方法がわからない方や、蓄電池の後付けを検討されている方は、サンオブサンカンパニーまでお気軽にお問い合わせください。

