固定価格買取の期間満了って?
固定価格買取制度は通称FIT (フィット) と言われ、電力会社が一定期間、一定価格で買い取ることを国が保証する制度です。
太陽光で発電し、家庭で使い切れなかった電気(余剰電力)を 10年間一定価格で電力会社が買い取ります。
つまり、この制度を利用すると、発電した電力を高い単価で電力会社が買い続けてくれます。
ただし、この期間は10年の定めがあり、期間満了後は買取価格が6割程度も下がります。
FIT制度は2009年11月にスタートしたため、2019年11月から順次、買取期間満了を迎えています。
この固定価格での買取が終了することは、「卒FIT」とも言われています。
2009年のスタート当時の適用では、1kWhあたり48円という高額な固定価格で買い取ってくれていたFIT制度ですが、期間満了後には売電価格や条件が変わります。
FIT終了後の選択肢
FIT制度の期間(10年)が満了になった時、次の選択肢があります。
引き続き売電にする場合、買取単価が大幅に下がるため、これまでのような売電収入を得ることができません。
そこで推奨しているのが蓄電池の導入です。
蓄電池は発電した電力を溜めて、必要な時に使うことができます。
本来、太陽光発電のみ導入しているご家庭では、太陽が出ているときに発電した電力を、そのまま、その時間帯に消費しています。
そして、余った電力を売電に回しています。
ただ、売電単価が下がってしまうのであれば、余った電気を溜めて、普段発電できない夜間に回す方が得策です。
FIT終了後は、電気を売るときの金額が約7~12円になります。
そして、購入する電気の単価は一般的に25~32円です。
そのため下図のように、電気を売るのではなく、溜めてから自家消費する方がお得になります。
この「発電した電気を一時的に溜めておく」ことを可能にするのが蓄電池です。
蓄電池のメリット
- 電気代がさらにお得になる
余った電気を、太陽が落ちて発電できない時間にも回すことができるため、さらに節約をすることができます。
裏を返すと、何もしないままだと、年月を重ねるごとに損をしてしまう可能性があります。 - 夜間や雨天時に使う
夜間や雨天時は太陽光での発電ができません。
別の日に発電した電気を溜めておくことで、夜間や雨天時に電気を回すことができます。 - 災害停電時の非常用電源として役立つ
台風、落雷、地震等による停電時に、非常用電源として使用できます。
小さなお子様やペットがいるご家庭では、夏場の停電時に電力の供給があることは非常にプラスになります。 - 新規導入には補助金制度がある
地域によって補助金制度があります。
原則、先着順で限りがあるため、現在の補助金に関する状況はお問い合わせいただき次第、お調べします。
よくあるご質問
電気事業者と締結した契約書や検針票などを確認することで買取満了時期が分かります。
期間満了の4~月前を目途に、現在買取りを行っている事業者から、満了時期について通知が届くことになっています。
一度、固定価格買取制度で支援を受けた方は、再度支援を受けることはできません。
お住まいの地域によって異なります。
制度は毎年変わり、制度の利用者には上限があります。
弊社でお調べしますのでお気軽にご相談くださいませ。