太陽光発電の不具合の約7割はパワーコンディショナー(パワコン)が原因と言われています。
太陽光発電システムの心臓とも言われ、このパワコンが故障すると、システムの全てが停止してしまいます。
また、電気機器に悪影響を与えることもありますので、甘く見てはいけません。
このページでは、パワコンの役割と劣化による危険性、対策を詳しくご案内します。
エラーコード早見表
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主なエラーコード
- 原因: 商用系統の電圧が低下しました
- 対処法: 商用系統の電圧が正常に戻ると、自動的に運転を再開します。太陽光発電用ブレーカが’オフ’になっていないか確認してください
- 原因: 商用系統の電圧が上昇しました
- 対処法: 商用系統の電圧が正常に戻ると、自動的に運転を再開します
エラー対処の一般的な手順
- パワーコンディショナ本体の運転スイッチを一旦’オフ’にし、再度’オン’にしてください
- エラーが解消されない場合は、太陽光発電用ブレーカを’オフ’にしてください
- 配線の確認や修正が必要な場合があります
主なエラーコード
- これらのエラーは、パワーコンディショナの様々なシステム異常を示します
- パワーコンディショナの重大な問題を示します
- これらは特定の機能や部品の異常を示します
- 運転の一時的な不安定さや停止を示します
- 通信や制御に関連する問題を示します
代表的なエラーコード
- 症状: パワーコンディショナの運転が一時的に不安定になり、運転を一時停止しています
- 対処法: しばらく待機すると自動的に運転を再開します。再開しない場合は、エラーコードを控えてサービス会社に連絡してください
一般的な対処方法
- エラーコードを確認し、記録します
- 一時的なエラーの場合は、しばらく様子を見ます
- 自動復帰しない場合は、パワーコンディショナの電源を一度切り、再度入れてみます
- 問題が解決しない場合は、エラーコードを伝えてパナソニックのサービス会社に連絡します
F系列エラー
- 症状: 太陽電池の電圧が高くなっています
- 対処法: 直ちに運転スイッチを「オフ」にして、販売会社に連絡してください
- 対処法: 運転スイッチを「切」にして約1分後に「入」にします。再度漏電を検出する場合は、販売会社に連絡してください
- 対処法: 運転スイッチを「切」にし、本体の通風孔を点検します。異常がなければ約30分後に運転を再開してください
F6: 装置異常(直流分流出)
F8: 装置異常(検出器異常)
- 対処法: これらのエラーに対しては、運転スイッチを「切」にして約1分後に「入」にします。エラーが続く場合は、外部のサービスブレーカを「OFF」にして販売会社に連絡してください
E系列エラー
- 対処法: 停電が回復すると自動的に運転を再開します。ブレーカが「オフ」の場合は「オン」にしてください
- 対処法: 系統が正常に戻ると自動的に運転を再開します。再開しない場合は、ブレーカをオフにして販売店に連絡してください
- 対処法: 2~3日間この状態が続く場合は、販売会社に連絡してください
- 対処法: 販売会社に連絡してください
d系列エラー
- 症状: 商用電源の電圧が規定値を超えています
- 対処法: 自動的に復帰します。頻繁に発生する場合は販売店に連絡してください
- 症状: 商用電源の周波数が規定値を超えています
- 対処法: d-01と同様です
d-04: 交流過電流
d-05: 直流分検出
- これらのエラーは、パワーコンディショナー内部の異常を示します。一時的に運転を停止し、自動復帰を試みます
E系列エラー
- 症状: 商用電源の異常が継続しています
- 対処法: 自動的に復帰しますが、頻繁に発生する場合は販売店に連絡が必要です
- 症状: 太陽電池アレイ側で地絡が発生しています
- 対処法: 販売店に連絡し、点検を依頼してください
- これらは主にパワーコンディショナー内部の異常を示すエラーコードです
一般的な対処方法
- エラーコードを確認し、記録します
- 一時的なエラーの場合は、自動復帰を待ちます
- パワーコンディショナーの運転スイッチを一度「切」にし、再度「入」にしてみます
- エラーが継続する場合は、太陽光発電用ブレーカーを「OFF」にします
- 問題が解決しない場合は、エラーコードを伝えてシャープのサービス窓口や販売店に連絡します

サンオブサンカンパニーでは、他社様で購入・設置したパワコンの点検、修理も承ります
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1. パワーコンディショナー(パワコン)とは?

太陽光発電システムにおいて、パワーコンディショナー(パワコン)は中心的な役割を果たします。
この装置は、太陽光発電で発生した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する重要な役割を担っています。
*直流と交流
一般的な家庭の電源からは交流電力が提供されます。太陽光発電で作られる電力は直流であるため、家庭で使えるようにするために、パワコンを使って交流電力にする処理が発生しています。
この、直流から交流に電力を変換する際に、どうしてもロスが発生してしまいます。
このロスの量が電力交換の効率を表しています。
太陽光発電の効率を最大化し、安全な電力供給を保証するためにパワコンは不可欠な存在です。
2. 家庭の太陽光発電システムにおけるパワコンの役割
家庭での太陽光発電システムにおいて、パワコンは太陽電池が捉えたエネルギーを効率良く利用するための重要な役割を果たしています。
この装置は、生成された直流電力を交流電力に変換し、家庭内の電気設備で利用できる形にします。
また、電力の品質を管理し、過剰な発電時には余剰電力を電力網に供給する役割も担っています。

3. パワコンの寿命とメンテナンス
一般的に、パワコンの寿命は約10年から15年とされていますが、これは使用環境やメンテナンスに大きく依存します。定期的なメンテナンスにより、パワコンの性能を維持し、早期に故障を発見することができます。適切なケアにより、パワコンの寿命を延ばすことが可能です。
定期的な交換をしないと・・・?
多くのお客様からは、パワコンにエラー表示がされたときや、故障してしまってからご相談をいただきます。
ですが、故障の場際の最悪のケースは「発火」です。
火事などの大事に至るケースはとても稀ですが、日中の発電中のショートによる発火は起こり得ることで、仕事や外出することが多い日中にショートし、帰宅すると家の中が煙くさい、といった例は少なくありません。

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4. 宮崎県でのパワコン故障リスクと気候特性
まず、「パワコン(パワーコンディショナー)」とは、太陽光発電システムで発電した電気を家庭や電力網で使える形に変える装置です。
ここでは、そういった装置が故障しやすくなる宮崎県ならではの環境と、簡単にできる対策をご案内します。
宮崎県の高温多湿環境がパワコンに与える影響
高温多湿(暑くて湿度が高い)
宮崎県は夏が暑く、湿度も高い日が多いため、機械などが熱で疲れやすく、内部に湿気がたまると故障の原因になります。
イメージ:暑い日にスマホをずっと日なたに置くと熱くなって画面が消えたり動きが悪くなる、という感じに似ています。パワコンも長時間高温になると、中の部品が弱りやすくなります。
梅雨や台風で大雨が多い
宮崎県は6~7月の梅雨、8~10月の台風シーズンに集中豪雨が起きやすい地域です。屋外設置のパワコンまわりに水がたまると、水没リスクや湿気の増大が懸念されます 。
水や湿気が原因で内部に水が入り込むと、ショート(電気の流れがおかしくなる)やサビを生じることがあります。
沿岸部の塩分(海風)影響
宮崎県の沿岸部では海風に乗った塩分がパワコン外装や配線端子に付着し、サビや腐食を招きやすいです。
特に海沿い地域での設置では、防錆対策が重要になります。
対策ポイント
以下の対策は、難しい専門知識がなくても、最初に確認したり業者にお願いしたりしやすい内容です。
1. 置き場所・設置の工夫
風通しを確保:壁に近づけすぎず、パワコンの前後や上下に隙間を作り、風が流れる状態にする。
(例:壁掛けの場合は、壁とパワコンの間に10~20cmくらい空間を確保)
直射日光を避ける:パワコンの日当たりがきつい場合、薄い日よけ(庇や遮光シート、遮熱塗料など)を使って、直射日光が直接当たらないようにする。
長時間直射を受けると本体が非常に熱くなり、内部部品に負担がかかります。
海の近くでは防錆対応:沿岸部に設置する場合は、業者に「塩害対策ができるモデルか」「防錆塗装や端子カバーが使えるか」などを確認し、必要に応じて対策を依頼しましょう。
2. 定期的なお手入れ・点検
3. パワコン選び・業者依頼時のポイント(相談する際に役立つ言い回し)
「宮崎県の暑さ・湿気に強いモデルはありますか?」
「海沿い設置で塩害対策できる仕様でしょうか?」など、
具体的に宮崎県環境を想定した質問を業者に投げることをおすすめします。
「宮崎県内で同じような設置・点検実績はありますか?」
「過去の事例でこんなトラブルがあり、こう対策した、という話があれば教えてください」と聞くと安心感が増します。
初心者でも伝えやすい例:「夏に内部が熱くならないようにできるモデル」「雨のあと水が入りにくい構造」「海風でサビにくい処理がされている機器」などの表現で相談するとイメージしやすいです。

サンオブサンカンパニーでは、お住いの地域に合わせて、最適なモデルをご提案します
台風シーズン前後の点検推奨事項
大切なポイント:
無理をせず、心配な点があればすぐに専門業者に相談しましょう。
定期的なメンテナンスで、長期間安心して太陽光発電をご利用いただけます。
5. パワコンの劣化とそのデメリット
パワコン(パワーコンディショナー)の劣化
パワコンは、太陽光発電システムで重要な役割を担う装置で、直流電力を交流電力に変換する役割があります。
しかし、長期間の使用や外部環境の影響で、パワコンは徐々に劣化していきます。
劣化の原因
- 物理的な磨耗: 長年にわたる使用により、内部コンポーネントが摩耗する。
- 熱ストレス: 高温や低温などの環境条件がパワコンの効率や寿命に影響を与える。
- 電気的ストレス: 電圧変動や短絡などの電気的な問題が劣化を加速する。
デメリット
パワコンの劣化は、太陽光発電システム全体の性能に悪影響を及ぼします。
発電効率の低下: 劣化したパワコンは、電力変換の効率が低下し、太陽光パネルからのエネルギーを十分に利用できなくなります。
電力品質の低下: 電力の波形が不安定になり、家庭内の電気機器に悪影響を及ぼす可能性があります。
故障のリスク増加: 劣化が進むと、突然の故障やシステムの停止リスクが高まります。
事例
- 発電量の減少: ある家庭の太陽光発電システムで、数年間の使用後にパワコンの劣化により発電量が顕著に減少。年間の発電量が20%以上低下し、電気料金の節約効果が大幅に減少した事例があります。
- 故障による停止: 別の事例では、パワコンの劣化により突然の故障が発生し、数日間にわたり太陽光発電システムが停止。修理に時間がかかり、その間発電ができなかったため、経済的損失が発生。
対策
定期的なメンテナンス:劣化の兆候を早期に発見し、必要に応じて部品の交換や修理を行う。
高品質なパワコンの選択:耐久性の高い、信頼性のあるパワコンを選択することで、長期間にわたる安定した性能を保証する。
パワコンの劣化は避けられない現象ですが、適切な対策を取ることで、太陽光発電システムの効率と寿命を最大限に延ばすことができます。
定期的な点検とメンテナンスは、システムの健全性を保ち、予期せぬ故障や性能低下を防ぐために重要です。また、パワコンの選定や交換を検討する際には、専門家のアドバイスを受けることが推奨されます。
また、パワコンの故障は基本的に修理をすることが困難で、ほとんどの場合は交換での対応になります。最近では、設置から10年が経過したパワコンは交換を推奨するメーカーも増えてきています。
交換になる場合、パワコン機器は注文での手配となり一定の期間を要します。
そうなると、発電システムを使えない期間が発生してしまいます…。
しかし!サンオブサンカンパニーでは交換用の器材が届くまで、代替機器を無料で設置いたします。
そのため、故障してから最短での復帰が可能です!
太陽光発電システムの効率と長寿命化には、パワコンの状態が非常に大きな影響を与えます。
そのため、劣化の兆候に注意を払い、必要に応じて早めの対応を取ることが、システム全体の健全な運用に不可欠です。
6. 最新のパワコンの種類と特徴
最新のパワーコンディショナー(パワコン)には、様々な種類がありますが、その中でも特に注目されているのが「ハイブリッド型パワコン」です。
ここでは、このハイブリッド型パワコンの特徴と他の一般的なパワコンの種類について説明します。
ハイブリッド型パワコン
ハイブリッド型パワコンは、太陽光発電システムと蓄電システムを一体化したものです。
このタイプのパワコンの主な特徴と利点は以下の通りです。
太陽光発電と蓄電の統合: ハイブリッド型パワコンは、太陽光発電からのエネルギーを直接蓄電池に貯蔵することができます。これにより、発電した電力をより効率的に利用することが可能になります。
電力の安定供給: 発電量が多い時には余剰電力を蓄電し、発電量が少ない時(例えば夜間や天候が悪い時)に蓄電した電力を使用することで、電力供給の安定化を図ることができます。
電力自立の促進: 太陽光発電だけでなく蓄電池も併用することで、電力網からの依存を減らし、自立した電力供給システムを構築できます。
緊急時のバックアップ電源としての利用: 停電などの緊急時にも、蓄電池に保存された電力を使用することができるため、安全性が高まります。
その他のパワコンの種類
スタンダード型パワコン
これは最も基本的なタイプで、直流を交流に変換する単純な機能を持っています。
家庭用太陽光発電システムで一般的に使用されています。
ハイブリッド型パワコン
ハイブリッド型パワコンは、その柔軟性と効率性から、特に家庭用太陽光発電システムにおいて人気が高まっています。蓄電池との統合により、太陽光発電の効率をさらに高め、安定した電力供給を実現することができます。
また、エネルギー自立や緊急時のバックアップ電源としての機能も非常に魅力的です。
トライブリッド型パワコン
トライブリッド型パワコンは、太陽光発電、蓄電池の併用に加え、V2H等の電気自動車への給電にも対応した、比較的新しいタイプのパワコンです。また、非常時には電気自動車から家にも電力を引くことができます。
パワコンを選択する際には、システムの規模、家庭の電力消費パターン、地域の気候条件などを考慮することが重要です。
また、初期投資と運用コスト、メンテナンスの容易さなども検討するべきポイントです。
専門家のアドバイスを受けながら、自宅に最適なパワコンを選定することをおすすめします。
7. パワコンの交換がもたらす利点
パワコン(パワーコンディショナー)の交換がもたらす利点について、回避できるリスクを踏まえて詳しくご案内します。
パワコンの交換による主な利点
- 効率の向上: 新しいパワコンは通常、古いモデルよりも高効率であり、太陽光からのエネルギー変換をより効果的に行います。これにより、全体の発電量が増加し、エネルギー利用の効率が向上します。
- 故障リスクの低減: 劣化した古いパワコンは、故障のリスクが高くなっています。新しいパワコンに交換することで、突然の故障やそれに伴う発電停止のリスクを大幅に減らすことができます。
- メンテナンスコストの削減: 古いパワコンはメンテナンスや修理が頻繁に必要になることがあり、これがコストや時間の面で負担になることがあります。新しいモデルに交換することで、長期的に見て保守コストを削減できます。
- 安全性の向上: 劣化したパワコンは、過熱や短絡などの安全上のリスクを増加させる可能性があります。新しいモデルは、最新の安全基準に準拠しているため、安全性が向上します。
回避できるリスク
発電停止による損失: 古いパワコンが故障すると、太陽光発電システム全体が停止し、電力の生成ができなくなります。これによる損失を新しいパワコンに交換することで防ぐことができます。
電力品質の問題: 劣化したパワコンは電力品質に影響を及ぼす可能性があり、これが家庭内の電気機器に悪影響を与えることもあります。新しいパワコンに交換することで、電力品質の安定性を確保し、機器の寿命を延ばすことができます。
不必要なエネルギー損失の回避: 劣化したパワコンは太陽光からのエネルギー変換効率が低下することがあります。交換により、より効率的なエネルギー変換が可能となり、太陽光発電システムの全体的な性能が向上します。
環境リスクの軽減: 古いパワコンが原因で発生する過熱や発火のリスクを減らすことができます。これは家庭の安全だけでなく、環境に対するリスクも低減します。
交換のタイミング
パワコンの交換の適切なタイミングは、その劣化の程度や性能低下の兆候によって異なります。一般的に、以下のような状況が見られる場合は、交換を検討するべきです。
- 効率や発電量の顕著な低下
- 頻繁な保守や修理が必要になる
- 異常な音や過熱の兆候
8. まとめ
パワコンの交換は、太陽光発電システムの効率と安全性を維持するために重要な措置です。
劣化したパワコンは、様々なリスクをもたらすため、定期的な点検と早めの交換が推奨されます。
これにより、長期的な発電効率の向上とコスト削減、さらには安全性の確保が図れます。
